幼馴染だから。



「ゆ…裕也…いたんだ」

引きつった笑みを返す

「いちゃ悪ぃかよ…っつか、なにやってたんだお前。」


うぅ…
そこは触れないでよ…


「い…いやぁ…ははは」

「ついに頭までおかしくなったか…」

怪訝な目でこっちを見てくる裕也


「はぁ!?ひどっ…!!」

そんなことを言われても、話かけてくれたことで思わず緩みそうな口を抑える
はぁ…もう重症だわ…

1人で悶々と悩んでいると、祐也が突然口を開いた

「今日、」

「ん?」

「今日、ちょっと用事が入ったんだ。だから勉強会は中止で。」

「え…あぁ、うん分かった!」


ニコッと笑い返すも、心の中は残念な気持ちでいっぱいだった

まぁ、でもしょうがないよね…

ポンッ
「1人でも頑張れよ」
そう言って祐也が私の頭の上に手をおいて微笑んだ

「…っ///」

…バカ。
そうやって優しくするからいけないんだよ

嬉しいような、そうでもないような複雑な気持ちで祐也の背中をジッと見つめていた――