「言っとくけど、今彼氏いないのあんただけだから」
「…へ?」
み…みんな
彼氏いたの!?
そう思い、周りをグルッと見渡す
そりゃ、うちのクラスレベル高いけど…
私だけって…っ
うう~ん
でも、初彼は裕也がいいし…
どうせ、無理だけどねっ!!
「桜!」
「へ!?へいっ!!」
「なに妄想の世界へ入り込んでんのよ!」
「す…すいませぇん」
「いい!?とりあえず…」
未来が人差し指で私を指してくる
「…誰でもいいから彼氏を作りなさい!」
「…は?」
な…なにを言ってらっしゃるんだ?
“誰もいいから”って…
そんな…
「初彼が誰でもいいわけないでしょー!!」
あ…やっちゃった…
つい叫んでしまった…
うひぃ!?
みんな可哀想な目で見てるし…っ!
は…恥ずかしい///
「はぁ。あんた、とことんついてないわね…」
「うぅ…」
「いい!?いつまでも“裕也~、裕也~”って言ってるから彼氏できないのよ!」
「ちょ…聞こえたらやばいから!」
「どう?彼氏できたら少しは裕也君から離れられるんじゃない?」
そ…それはそうかも。
でも、相手に失礼なんじゃ…
「…で?」
「ん?」
「うちに報告は?」
へ…?
なんの??

