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そして、何も変わらず春になり憂は無事に高校3年に進学する。
〝高城くん〟なんて眼中にさえなく、修学旅行で悠ちゃんと話していた事も忘れかけていた。
下駄箱前に貼られているクラス替えの表を見たあとに悠ちゃんと一緒に抱き合って喜ぶ。
「悠ちゃん、あたし達3年間一緒だよーん♪」
「これは運命だね、運命!!」
〝運命〟という言葉があるのなら、これから起きる出来事も憂にとって〝運命〟だったのかもしれない。
変えられるなら。
もし、この時に戻れるなら。
あたしは‥アナタに恋をしていただろうか?
