「憂、もうちょい上に上げて」


「あぅ‥手たわなっ」


「憂!!」





ドサッ





(‥‥‥あれ??‥‥痛くない。 てゆうか、視界が真っ白?)




説明すると‥‥全力で走り体育館まで来た憂は蓮がくるまで倉庫から点数ボードを引っ張り出していた。


すぐに到着した蓮と点数ボードの高さを調整をする。


蓮はもう少しボードを上に上げたいと思ったのだが、憂はボードに手が届かなかった。


そして背伸びをした拍子にバランスを崩し、今にいたる。


「‥憂? 大丈夫?」


頭上から降ってくる声に思考が止まる。



(え‥あたし、今‥)



顔を少しずつ上に向ける。