自分はどんだけ興味がないのかと苦笑いする。 「榊原さん天然? ボーっとしてるし」 「いや、天然ではないよ。」 真っ直ぐに見つめられて思わず視線を反らした。 (イケメンっていうか、男に免疫ないのに‥。) 蓮と憂の距離は僅か50センチの程で憂は窓に寄っ掛かり、蓮は机に腰かけていた。 「ふーん。 とりあえず、実行委員の教室にここじゃないよ。 榊原さん」 「え!?」 机から立ち上がり、憂の腕を引っ張って教室を出る。 (こういう行動で女子の心を掴むのか、高城くんは)