「てか、覚えてんじゃん!」 「‥忘れてた」 「うわっ、傷つく‥」 「ごめんなさい」 憂はシュンっとなり頭を下げた。 蓮は何を思ったか憂の頭をヨシヨシと撫でた。 「なっ、なにすんの!?」 急に頭を撫でられ、警戒する。 「なんとなく?」 意味が分からない。 そこに頭があるから撫でるとか言う気か‥。 「てかさ、実行委員だよね?」 「え‥うん、もしかして高城くんも?」 「えー、昨日決めたの見てなかった?」 学活の時、黒板に〝実行委員〟と書き終わり席についた憂は特に周りをきにしてなかった。