「俺は高城蓮(タカシロレン)だよ。 覚えてくれた? 榊原さん」 (タカシロ‥‥レン?) 憂の頭の中でグルグルと何かが廻っていた。 〝タカシロ〟 タカシロ‥たかしろ? そして、なにかを見つけた。 「ああーっ!!」 修学旅行の話を思い出した憂は高城蓮を指差した。 高城蓮は目を見開き、あたしの人差し指を見つめる。 「高城蓮ってあれじゃん!! 美男美女の!!」 「美男美女?? あー‥彼女は美女はあってるけど、俺は美男じゃないし」 少し切なそうな顔でそう言いはなった。