「‥‥誰??」
「え!? マジで!? 俺ら同じクラスだよ!?」
ハハッと笑いながら歩みよってくる男。
同じクラスって言われても男に興味がないんだから仕方がない。
「クラスメイトの名前ぐらい覚えてよ」
近くで見ると思ったより背が高いみたいだ。
(いや、153センチのあたしが低すぎるのか。)
「い、今から覚えようかと!!」
「何だソレ!!」
無邪気な笑顔で上から憂を見下ろしている。
(あれ‥この顔‥どこかで‥‥。)
「じ、自己紹介して、自己紹介!!」
「今すんの!?」
何が面白いのか男はツボにはいったように笑いだした。
