「うん。……お花でこの部屋をいっぱいにしたい。」 弟の体調はいつにも増して悪かったのに…… そんな弟のささいな願いが…私が出来ることなら…それが弟のためになるなら…何でもしてあげたいと………そう思ったんだ… だから私は一人弟を残して―――…外へ走っていった。 仕事で忙しい両親に代わって面倒を頼まれていたのにも関わらず―――…