ほっと一息する時に【短編集】



「うん。……お花でこの部屋をいっぱいにしたい。」




弟の体調はいつにも増して悪かったのに……



そんな弟のささいな願いが…私が出来ることなら…それが弟のためになるなら…何でもしてあげたいと………そう思ったんだ…




だから私は一人弟を残して―――…外へ走っていった。




仕事で忙しい両親に代わって面倒を頼まれていたのにも関わらず―――…