「席替えするぞ。」




ホームルームの時間、担任が言った。


席はくじ引きで決められ俺の席は壁際で隣は…真城だった。


だけど彼女は俺を一向に見ない。
ずっと前を向いたまま。



けど、これはきっと神様が俺にくれたチャンスに違いない。


俺は二度と訪れないであろうチャンスを棒に振りたくはなかった。