「友姫も早く食べちゃいな!お皿、洗うよ!」

「あっ、うん。」

急いで食べて洗ってもらった。

お皿はいつも輝が洗ってくれるんだ!
ご飯のお礼なんだって。
役割分担てやつ?

「ねぇ、俺ってさあ…。可愛いの?」

「ぶーっ」

あまりの衝撃にさっき口にふくんだ水を吹き出してしまった。
だって、急に何かと思うじゃん!

「どうしたの?急に…。」
「いや、ただ、今日学校で隣の女に『可愛い』って言われて…。嬉しくねーつの。」

と、ちょっと怒り口調で言った。そうだよね。やっぱ嫌だよね…。
男の子なのに可愛いって言われるの…。

「友姫にだって言われたことないのに…。」

と、今度はちょっとすねてる。

可愛い!
てか、私口に出してないだけで、心の中て連呼してるんだけどなー。

ということは、私には言われたいってことなのかな?

「私は…、可愛いと思うよ?そのー…、ネコみたいで。」

「そっか…。ネコみたい…、ね…」



なんか、寂しそう…。

私は今の輝の表情を見てそう思った。