「楽しそうに見えるわけ!?」

いつも私と話す時では出さないような低い声だった。その声が少し怖くてビクッとした。ちょっと睨みもはいってたし…。発してるオーラが黒よ…。

怖い…。それが今の一番の気持ち。
ちょっと涙目になってきちゃったし…。

「はっ、ごめん!怖かった…よね?ちょっとブラックな俺が…。ごめんね。」

「ブラック…?」

て、何?

「あー!何でもない!今のは全部忘れて…ね?」

机の上でくんだ腕に伏せていた顔をおこし、上目づかいで言ってくる。

てか、その言い方はなしでしょ!可愛すぎる!!

そんな言い方されたら、何も言えなくなっちゃうよ。ズルイ…。

でも、なんだかんだ言って私、昔から結構輝には弱いなぁー。

ちょっと睨まれたくらいで、ビクッてするし。可愛いく言われたら弱くなる。

「でも、俺、楽しそうにしてるように見えないでしょ?」

「うん…。」

確かに、近寄ってくる女の子に冷たい態度とかとってるし、無愛想な事ばっか言ってるな…。

ま、それがクールでかっこいいって言われてるんだけどね。