先輩と、ふたりぼっち


一人だと思っていた。

心の底は、いつでも。





でも、本当は

いつも、いつのときでも、



私の中には、常に

先輩と梨花がいた。







         ――それでよかった。














「―ごめん、茜」

「…えっ」

「気付かなくて…、茜が先輩のこと好きなこと、気付かなくてごめん」

「っ、そんなの、いいよ、謝らなくて」

「ううん、ごめん」

「……」



今までの、

今までの約6ヶ月を、全て話した。