一人だと思っていた。 心の底は、いつでも。 でも、本当は いつも、いつのときでも、 私の中には、常に 先輩と梨花がいた。 ――それでよかった。 * 「―ごめん、茜」 「…えっ」 「気付かなくて…、茜が先輩のこと好きなこと、気付かなくてごめん」 「っ、そんなの、いいよ、謝らなくて」 「ううん、ごめん」 「……」 今までの、 今までの約6ヶ月を、全て話した。