先輩に恋をして、2週間が経った。 「茜」 私を呼んだ、髪の長い女の子。 「梨花、今日早いね」 「うん。学校早く終わったの」 笑顔で話す梨花の手には、ピンク色の携帯電話。 ―その姿を見るたびに、心は抉れる。 「今日、4時間授業だったの?」 「そうそう!」 じゃあ、先輩も4時間授業だったのか。 「でも、部活なくて残念だったー」 「梨花ってバスケ部だっけ?」 「うん」 …先輩も、バスケ部。