先輩と、ふたりぼっち


「ねむー…」

「俺も」


昼寝直後に動いたせいか、修斗は眠そうに大きなあくびをした。

あ、俺も眠くなってきた。



「さっさと帰って、寝るか」

「兄ちゃんが今日、料理当番だからね」

「分かってる」

「寝過ごしたら、殴る」

「ちゃんと起きるから」




降る雨の激しさは、変わらない。

…降水確率70%じゃなくて、100%でもいいんじゃないかってくらい、激しい雨だった。

傘に当たる雨粒が、バサバサという音を立てている。



「うわっ、水溜りはいっちまった」

「ばーか」

「ひど…、うわ、靴下が…」



もう一回、ばーか、と言ってやろうと思ったがやめた。

そこまで、人を傷つけるのは、好きじゃない。




好きじゃ、ないのにな。