先輩と、ふたりぼっち


「今日の晩飯、なににするのー?」

「んー…、シチューとかでいい?」

「了解」



二人で傘を持って、近くのスーパーへ出かける。


親が二人とも仕事で、夜が遅くなる。
それで、修斗と交代制で、買出しと料理をしている。

もう、小学生の頃から、ずっとやっていることだ。




「…すんごい雨」


どんよりとした灰色の空を見上げて、修斗が言った。


「兄ちゃんに来てもらってなかったら、こりゃ大変だったな」


…中二とは思えないほど、素直なことを言ってくれる。
コイツは本当に、俺と双子か?と、思ってしまうほど。





買い物を終えてスーパーから出ても、雨は止んでいなかった。


―大粒の、雨。

遠くの道は、霞む。