先輩と知り合って、4ヶ月が経った。 同じ階にある、先輩のクラスの教室。 その前を通るたびに、心臓は忙しく跳ねた。 あれから何回か、先輩とおしゃべりした。 でも、何度も話しても、梨花が私の頭から消えることはなかった。 それでも、よかった。 先輩と逢えるだけで 先輩と、少しでも話せるだけで よかった。 先輩の笑顔は、優しい。 でも、どこか…― 切ない。 そう どこか、寂しげ。