[完]大人の恋の始め方






「どう?」



「どうって……///」



優斗さんは、ニヤリと微笑む。


「くすっ。涙、止まってよかったな」



え……?



「優斗さん…、ありがとう」



あたしは、優斗さんに抱き着いた。



「ふっ。杏里、友美ちゃんと頑張れよ」



「うん!」



あたしたちは、その後夜景を寄り添って見つめていた。




次の日



「おはよー」



教室を見渡すけど、友美の姿がない。



……友美



ズキンと痛む胸。



「よう、杏里」



後ろから、急に頭をわしゃわしゃされる。



「ちょっ!あ、響くん」



「はよ。友美、今日休みだな」


ふーっと、心配そうな表情を浮かべる。



響くんには、やっぱり言ってないよね。



…どこにいるのかな。



自分の机で、携帯と睨めっこしていると、放送が流れる。



「2ーB 松本杏里。至急体育教官室まで来なさい」



…………へっ?


あたし?!



ぽかーんとしていると、心配そうに見つめる、響くんと目が合う。



あたしは、響くんに微笑むと、教室を出た。