[完]大人の恋の始め方






あたしは少し強引に、唇を重ねた。




いじわるでも、ドSでも、俺様でも……




あたしは優斗さんが好き。




でも舌を入れる事は出来なくて、触れるだけ。



ゆっくりと、唇を離すと彼がニヤっと微笑む。



「ん…、嫌いじゃない。でも…」



「?………?!」



再び後頭部からグイッと顔を持ち上げられる。



そして、やっぱり少し強引に、口づけされる。




触れるだけのちょっと官能的なキスに酔いしれ、優斗さんの背中に手を回す。



「ふっ。足りない」



「えっ?」



一旦唇を離し、ペろりと舐める彼。



うっ…美し過ぎるっ!!!



「俺が求めてたのは、こういうキスだよ」




そういうと、顎に添えた指で口を開かれ、スルリと舌が入り混んできた。



「んんッ……ふぁっ………////」



気のせいか、少し荒いキス。



彼のキスは好きだけど、今日は苦しくなるのが早い。




あたしは、彼の背中に回した手でスーツを掴み、必死に答えた。



頭がクラクラしてきた頃、彼がゆっくりと唇を離す。



二人の間に銀の糸が垂れる。



それに赤面していると、彼がチュッとリップ音を鳴らしてキスした。