[完]大人の恋の始め方





真っ赤なあたしの頬に、優斗さんはキスを落とす。



「嘘。本当は…」



ピルルル



優斗さんの言葉を遮り、携帯が鳴った。



「ったく。誰だよ」



どうやら鳴ったのは、優斗さんの方らしい。



「はい、高杉です」



優斗さん、何か言おうとしてたよね…?



何言おうと思ってたの?



「あぁ。居たよ。悪かったな」




電話を切ると、あたしを見る。



「姉貴。お前のこと探してもらってた」



「えっ?!ごめんなさいっ」



初めてしった事実に、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。



「まぁ、大丈夫だろ」



「うぅ…。あとで謝らなきゃ」



次の撮影、いつだっけ…。



「それより、なんで今日は帰り遅かったんだ?」



再び夜景に目を戻す。



キラキラ光る夜景は、やっぱり温かい。



「あたしね、友美のこと怒鳴っちゃった…。」



すると優斗さんは、何も言わずにいる。



「友美のこと、尻軽女って言っちゃったの」



「ふはははっ!尻軽女か」



涙が出そうなくらい笑う彼に、あたしは呆れる。



「笑い事じゃないよー!!」



すると、彼はあたしの手を握った。



「ごめん。続けて?」