[完]大人の恋の始め方





「ちょっ・・・優斗さん?!」



ビックリして、ジタバタ暴れるあたしの腕を、優斗さんは掴んだ。



そして、そのまま首筋を唇が這う。



「やっ・・///優斗さんッッ///」



変に身体がビクッと反応する。



そんなあたしを、優斗さんは楽しんでいるようにも見える。



なんでいきなり、こんなこと・・・。



そのとき、首筋に甘い電気が流れた。



ちょっと痛いそれは、



優斗さんが吸っていた。



「・・・よし。」



その場所を見て、満足そうに舐めとった。



「んっ!///なに、急に・・・」



何事も無かったように起き上がる彼に吊られて、あたしも赤いであろうソコを押さえて、起き上がる。




「それは、証拠」



優斗さんは、あたしの手を退けると、ふっと笑った。



見ているのは、恐らくクッキリ付いたであろう、キスマーク。



「証拠って、なんの?」



そう尋ねると、優斗さんは下を向いて笑い、



「なんの、ってそりゃぁ」



急に顔をスレスレまで近付けた。



「俺様が、どれだけお前を愛してやってるか、だよ」




・・・ここでまさかの、俺様?!


でも、ときめくあたしは、やっぱりMなのかもしれない。



「…そりゃ、優斗さんもあたしのこと愛してはくれてるだろうけど………」



馬鹿なんだ。
奈緒さんに、負けたくないなんて。



そんなの、関係ナイのも分かってるのに。