[完]大人の恋の始め方






「へっ!?」



何が起こったのか分からず、優斗さんを見ると、頭を抱えている。



楽さんも苦笑いをするばかり。


とりあえず、どうすればいいの…?



この、あたしに抱き着いている天使は、どうしたらいいの~?!



「ねぇっ!もう優斗とはヤッた?」



「………はい?」



どうしよう?


あたし、もうホントに対処が分かんないよ。



「おい、奈緒…。なに聞いてんだよ」



優斗さんが奈緒さんに触れると、それだけで胸が痛くなる。



助けて貰ってるのに、こんな感情抱くなんて、あたしは我が儘だ。



「ちょっといいとこー!大体、もうエッチの話なんて、恥ずかしがる歳でもないでしょ?」



ねっ!と、同意を求められたが、あたしが頷けるわけがない。


だってあたし…まだ未経験者だよ!?



恥ずかしいもなんも、話すネタも無いよっ!



オドオドとしていると、奈緒さんが首を傾げた。



「ねぇ、杏里ちゃんっていくつ?」



ちょっと難しそうな表情だから、驚いた。



「16歳、高2ですけど……」



「はぁっ??!!」


あたしの歳を聞くなり、目を見開く奈緒さん。



そして………――



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「ロリコン―…か」