[完]大人の恋の始め方





結構あたしは、緊張しながらも、優斗さんのベッドで寝た。



……………―――



「え?今日も休み…?」



次の日、学校へ行くと、友美はまた休みだと、響くんに伝えられた。



一体どうして。



考えても答えが出ない。



「友美、何かあったのかなぁ?」



チラッと響くんを見ると、ふーっと、肩からため息をつく。



「わかんね。けどメールが入ってた。杏里には来てねぇの?」



そう言われて携帯を開くけど、メールは来ていない。



「来てない。もしかして、あたし避けられてる?」



少しだけ頭を過ぎった疑惑。



だけど…。



「アホか。友美は杏里の事命の次くらい好きなんだぜ?避けるつったら、余程の理由があるはずだろ。心当たりでもあんの?」



「うー…ん」



考えてみるけど、思い当たる節はない。



むしろ、だいぶ仲良く遊んだのが最後だ。



「友美は、男ん家に居るって言ったんだろ?なら、まだ泊まってんじゃねーの?」



首の辺りを摩りながら、ちょっと複雑そうにする。



「いや…今までそんな事……あ。」



言葉を途中で止めると、響くんは首を傾げて次の言葉を待つ。


「家出………とか?」