[完]大人の恋の始め方






「ッハハハ!!めっちゃ真っ赤!」




急にお腹を押さえて笑い出すもんだから、面食らった気分だ。


「もぉ!からかったの!?」



ぽかぽかと優斗さんの胸を叩くけど、彼の笑いは止まらない。


「もぉ怒った!!寝るっ」



あたしは、もう一発優斗さんを殴ると、部屋へ足を向けた。



すると、後ろから腕を引かれ、抱き込まれた。



「ちょっ…優斗さん!」



うっ!?///
吐息が耳にかかるっ///



ゾクゾクと身体が痺れる。



「行くとこ違うだろ?」



脳まで痺れるような、甘い声。


ちょっとだけ掠れて、囁かれる。




「なっ…に…?」



「寝るんなら、部屋、違うだろ?」



えっ?!
何が!?!?


もう1コ部屋なんてあったけ?


まさか、ソファーで寝ろとか?!



そんな事を考えていると、優斗さんがあたしを誘導する。



そのまま入ったのは…優斗さんの部屋。



ってまさかっ



「そう。そのまさか。一緒に寝るぞ」



グイッと引っ張られ、そのままベッドへ入れられる。



そしてあたしを抱きしめた。



いや、昨日もこんなんだったし……初めてじゃないけど…



緊張するっ!!!



心臓がうるさい。