あたしの言葉にキョトンとしている。



「なにが?」



首を傾げて聞いてくる彼は可愛すぎる。



「もーっ!それがずるいのッッ」



無自覚にも程があるのではないか。



「急にどうした?」



未だに分からなそうな顔をしている。



そんな優斗さんに顔が見えないように胸に顔を埋めた。



「優斗さんが、かっこよすぎるから、ずるいのッッ」



言い終えたあとで、あたしは思いっ切り優斗さんを突き飛ばしてしまった。



「イッテっ」



ビックリしたようにあたしを見上げる優斗さんの顔は、心なしか少し赤い。



「ごっゴメンっ」



それだけいうと、あたしはソファーからおり逃げようとした。



ところが、腕を捕まれ優斗さんの上に乗っかってしまった。



「ちょっ?!///」



離れようとすると、今度は景色が反転。


目の前には、嬉しそうに笑ういつもとは違う優斗さん。



「そんな可愛いこと言われたら…」




そう言うと、優斗さんの唇が耳元へ。



「食いたくなんだろ?」



再び上がった顔には、やっぱり意地悪な笑み。



顔が真っ赤になるのが分かる。



「食いたくって///」



そう言った瞬間、唇は熱で覆われた。