「27歳かぁ~。歳のわりにやってる事子供だよねー」
「えぇ!?楽さん27なの?!もっと若いと思った…」
確かに27歳も十分若いのだが。
優斗さんと対して変わらないと思っていた。
「写真見る限り若いね~!てかタイプっ!」
写真を見て赤らむ友美に、無意識にため息が出る。
「カッコよくても、あんな事言う人だよ~?」
そう言いながら、友美の携帯を閉じた。
楽さん。
なんだかんだ優しくて、ちょっといい人かもって思ったのになぁ。
「んで、問題の優斗さんは?」
ダメだ。
その名前が出ると、一気に悲しくなる。
「ホント、話してくれないし。ダメだよねー…」
楽しかった日々が、早くも崩れてしまったの。
「その奈緒って人の名前が出てから?」
「うん。よっぽどその人の事、好きだったんだろうね…」
あー…泣きそう。
あたしはごまかすように、笑みを浮かべた。
でも、それは余りにも痛々しくて。
見ている友美も、この上ないくらい、悲しそうな顔を浮かべた。
「もー!泣きなよっ」
その言葉に涙腺がグッと緩まる。
しかし、あたしは何とか涙を押さえた。

