いっぱい外国人が、見てるよぉ~///
視線の痛さに、堪えらんない!///
と、思いつつも、やっぱり安心する自分がいた。
「人が見てたって、関係ないんだよ。杏里は杏里だ。自分らしく、そのドレスを表現してこい」
そう言って離れた身体。
なのに、繋がってる。大丈夫。そんな気がした。
「優斗さん、ありがとう!」
あたしは、笑顔でランウェイへと向かった。
今日の発表会では、小さなランウェイを歩き、ドレスをいろいろな会社の方々に見て頂くもの。
だから、ファッションショーというわけではない。
「ふー…」
軽く息をつき、いざランウェイへ。
昨日教えて貰ったモデルウォークは、まだまだぎこちない。
だからあたしは、表情で勝負する。
日本人本来の、気さくさなんかを表現したい。
そしてあっという間に袖に戻ってきた。
「優斗さんっ」
終わると、とりあえず一段落ということで、あたしから笑顔が零れる。
「まぁまぁだな」
意地悪な笑顔を見せながらも、背中をポンポンと撫でてくれる彼に、やっぱり心拍数は上がる一方。
あたし…最近どうしちゃったのかな…
やっぱり、友美が言った通り…恋なの…?