「着いたー!!フランス~」


フランスの町並みを、ブラブラと散策。



右隣には優斗さん、左隣には優里花さんという、美男美女に挟まれた状況。



「あ~、これ欲しかった服♪」



優里花さんは、さっきからバックやら服やら、ジュエリーやらに目が行きっぱなし。



女子だねー…。



「杏里、フランスは初めてか?」


優斗さんも異国の地であるからか、いくらかテンションが高い。


「ううん?うち、パパがこっちでもお店持ってるからたまに来てるよ?」



だから、馴れてるといえば馴れてる。


「へ~、それは行ってみてーな?」


「あー、近くにあるけど…」



暇があったら行きたいな。



「ねー杏里ちゃん♪あれ可愛いから行こーッッ」



まるで、夢がかかってるような重みがないと感じるのは、私だけでしょうか?



「訂正!!急に緊張感ありすぎっ」


「ちょっと杏里ちゃん、大丈夫?」


大丈夫じゃありませんよー!!!


只今、会場でドレスに着替えて、メイク中なんだけど…。


周りに美人や美貌が多過ぎるーッッ!!!


あたし、完全に浮いてるよ!?


「おい、杏里。んな変な顔してっと、変なメイクになんぞ?」


……あー。
これが今女子高生がいう、ガクブルですか?