「あたし達、S中の前よく通るよ。援交してるからさ」


S中の近くにはカラオケとラブホがある。

近いっつっても近道の通り道なだけ。


「へーマジ?寝てんの?」


俺が興味津々で言うと、

「寝るわけないじゃん、じじぃとさ。
カラオケ行ってるだけー」


また笑って言うけどさ。

ほわほわしてるからマジ危なそう。


「気をつけろよ」

「何か会ったら助けに来てね」

「バーイ」


ヤンキー二人はコンビニに入っていった。