マナの理解不能の質問に教室中、凍りついた。
また、アホな事を…はぁ… クラスメートはこの展開には慣れているよーだ。
日頃からアホなのだろう。

「えぇ…充実してますよ」
さすが生徒会長。笑顔で素早く切り返した。
マナは黙ったまま、睨みつけている…
「え…⁉私、何か悪い事を…⁈」
「覚悟なさい」

マナはそう呟き去った。

「あいつ、いつもあんなカンジなんスよ」
俺はちょっと知ったように言った。
「そうなの…」
ちょっと可愛い…
「気にしなくて良いですし、あ。わざわざシャーペンありがとうございました」
「あ、あぁ、良いのよ。じゃ、次授業あるから」
生徒会長までもが教室から消えた。

…マナは何をする気なんだ。
さっきは、知ったように言ったが、マナとは接点がなく、あまり話さない。
クラスメートなのにな。
あいつ、あんまり教室にいないんだよな。いつのまにか消えてやがる。

マナの覚悟なさいという言葉が頭から離れない。
生徒会長の不安そうな顔も頭から離れない。

…やな予感。