「何年ぶりかな~。こうやって、手つないで歩くの。」
「けっこう前ですわね。」
大智の手はあのころよりずっと大きくてあったかくなっていた。
「椿って何年経っても変わらないよね。いつでも、俺の好み♪」
好み...?
そんなこと、すきでもないのに言わないでください。
「そういうことは好きな方にでも言ってください」
あぁ、私何やってるんですの?
「そう...だね。椿はいないの?好きな人。」
「ぇ...。い、いますの。」
馬鹿にもほどがありますわ。
ばれてしまいますわ。
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