そんなグラビア雑誌を寧々が読んでいるというのも、ちょっと意外な感じ。

彼女は何故、その雑誌を雛菊に見せたのか。

「……」

寧々は無言で、グラビア雑誌のスレンダーな水着女性を指差す。

「雛菊先輩は、今着ているヒモビキニよりも、こういう水着の方が似合うと思うです」

「ん?何で何で?」

「だって…」

大して表情を変えるでもなく。

「雛菊先輩は見せたがりのスペシャルハレンチの割には貧乳寄りのナイチチ女ですから。そういう過激な水着は、けしからん娘みたいな化け物級のバストの女の子の方が似合うです。お粗末な胸はあまり露出すべきではないと思うです」

可愛い顔して、もうすっげぇ毒舌の寧々。

しかも同意したようにタロタロも吠えるものだから堪らない。

「お粗末な胸って言われたぁあぁぁんっ!」

雛菊、色白男子に泣きつく。