突然ですが、ここで一句。

『雛菊が

じっと見る見る

疾風のブルゾン(字余り)』

薊に注いでもらったドリンクを飲みながら、雛菊は女の子座りで疾風の着ているブルゾンをガン見する。

ピンク色のブルゾンだ。

どう考えても疾風の趣味とは思えない。

「疾風君さぁ…」

雛菊は薄く笑いながら言う。

「そのブルゾン、テンジンピンク先輩に貰った?」

「ぶふっ!」

オブラートに包まない直球な質問に、疾風は噴いた。