「ん?」

モキュモキュとスイーツを頬張っていた寧々が、タロタロの鳴き声に気付く。

「どしたのタロタロ?遊んで欲しいんですか?」

頷くように、キューンと声を上げるタロタロ。

「じゃあ…」

キョロキョロと周囲を見回した寧々は。

「あ、そうだ…ほぉらタロタロ、ほらほら」

手近にあった骨を掴んで。

「取っておいでっ」

ポイと投げ飛ばす。

尻尾を千切れるほどに振りながら、嬉しそうに駆けて行くタロタロ。

その後を。

「うぉいぃいいぃぃっ」

溝出も追う。

「それ俺の鎖骨ぅうぅうっ」