「あ、来た来た!」

影が伸び始めた、天神学園の校門前。

こはくが、道路の向こうに見える生徒達の姿を確認する。

色白男子と腕を組んで歩く雛菊、その雛菊にしがみ付く薊、薊のもう片方の手は撫子の陸上部ジャージの裾を捕まえている。

撫子は寧々、疾風と談笑しながらタロタロを胸に抱いている。

その足元では溝出のシャレコウベをドリブル。