次の日、私はもらった指輪をかけて、春馬と毎朝待ち合わせている場所にいた。

「おはよ」

「おう・・・昨日の、ちゃんとつけてる?」

「うん、つけてるよ」

「外したら…許さないからな」

「なんで、勝手に決めるのよ。私の好きにしますから」

私は春馬を置いて歩き出した。春馬は私に追いつくと、手をつないで歩き出した。

「ねぇ、春馬って何考えてるのか、さっぱりわからないんだけど・・・」

「わかってたまるか・・・オレの気持ちなんて」

「エ?なんて言ったの?車の音で、聞こえなかった」

「・・・なんでもないよ」

「??」

春馬が急に立ち止まった。私は、俯いていたから、背中にぶつかった。

「イタイ。急に止まらないでよ」

「今度の日曜日、デートするぞ」

「なんで?偽物カップルなんだら、そこまでしなくていいじゃん」

「偽物でも、カップルに変わりはないんだから、するぞ」

「・・・わかった」

私たちは、門をくぐって入った。…また、女の子たちの悲鳴が聞こえる。

クリスマスまで先は長い・・・(-_-;)