春馬と斗真は睨み合って、無言のまま、春馬は自分の席についた。

「じゃあオレ、教室戻るね。・・・日曜はちゃんと約束したよ」

ニッコリ笑って教室を出て行く斗真。

私は呼び止めてみたけど、もういなくなっていた。

私は視線を感じて、そちらを見た。


さみしそうに、私を見つめる春馬。

私は、いたたまれなくて、目線を逸らした。



日曜日。私は斗真に指定された場所で待っていた。


向こうから、斗真の姿が見えた。


・・・でも、いつもと感じが違うな…


あれは・・・


「なんで、お前がここにいるんだ?」

春馬が不思議そうに、私を見つめている。