あれ以来、春馬とは、顔すら合わせなくなった。

教室で目が合っても、すぐに逸らしていた。


・・・なんで、こんなことになちゃったんだろう


ラブラブのはずだったのに・・・


気が付いたら、目の前に笑顔の斗真がいた。


「冬子(^.^)」

「・・・どうしたの?」

「もうすぐクリスマスだね」

そういえば・・・もうそんな季節になってたんだ。

「・・・そうだね」

浮かない表情の私に、斗真が耳元で囁いた。

「今度の日曜、遊園地に行こう」

「エッ・・・そんな元気ないよ…」

「気分転換しないと、カワイイ顔が、台無しになっちゃうよ」

私の顔を、プニプニ突く。

「ちょっと、やめてよ」

私は斗真の手を握った。

ちょうどそこに、春馬が教室に入ってきた。