終業式の日。またしても私は、体育館裏に呼び出された。

「オレと、付き合ってほしいんだけど…」

「えっ?!・・・私、彼氏いるんだけど」

ほんとの彼じゃないけど・・・

「春馬だろ?」

「そうだけど・・・」

「アイツなんかより、オレの方がいいと思う」

困ったな…

「オレの彼女になんか用?」

春馬が私に抱きついた。私は思わず頭を叩いた。

「痛い。何すんだよ」

「急に、抱きついてくるからでしょ!」

私たちの言い合いに、唖然としている男の子。

「・・・ごめん。一応、こんな奴でも彼氏だから」

私は春馬を引きずってその場を後にした。

「ありがとう。助かった」

「お前って、モテるんだな」

「みんな、見る目があるのよ」

「オレもな(^.^)」

「・・・(-_-;)」

返す言葉もない。