二人の壁は


あたしは購買でメロンパンとリンゴジュースを買った


芯莉はおにぎりを2つとお茶を買ってた


「芯莉、どこで食べたい?」


「どこでも、麗は?」


「んー…今日は天気が良いから、屋上は?」


見晴らしも良いし…


「雨の日以外はいつも屋上でしょ?」


「まぁね」


周りを見ると葵が女の子に囲まれてた


「モテるね、矢田は」


芯莉はちょっと冷たい視線で葵を見る


「仕方ないよ…葵は、頭いいし、カッコイイんだもん…」


「オマケに性格も完璧だしね」


あたしとは正反対…


「猫かぶりだけど」


「うっ…取りあえず早く行こ?時間なくなっちゃうし」


「そうだね」


あたし達は屋上に向かった
葵が見ていたのも知らずに…