二時間目からは流れるように過ぎていき、今は放課後だ。 みんなが帰る準備をしている。 私も例に漏れず、鞄に教科書類を詰めていると、はずみで筆箱が落ちてしまった。 「どうぞ」 それを私より早く拾って手渡してきたのは、神山くんだった。 .