高野先生の腕のなか




そして暫しの沈黙が訪れた。


今は何時だろうか、と時計を視線で探していると、6時半を示した壁時計を見つけた。


多分夕方だ。と、いうことは、刺されてからそう長くは経っていないようだ。


「……山崎さんが、」


静かな病室に高野の声が響く。この部屋は4人部屋のようだが、私以外の患者は見当たらない。


私は高野を見た。



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