「絢香は、絢香は…。確かにカッターまで持ち出したのは悪いけど、でも、絢香だけが悪いわけじゃないから」 高野は呆然と私を見ていた。後に、山崎さんは笹沼さんを恨んでいるんだと思っていた、と言っていた。 「…うん」 口元を緩めて、高野は頷いた。 「山崎さんの気持ちは、ちゃんと先生方にお伝えするよ」 .