なら、渡すべきではないか。 高野はまだ立ったまま、目が泳いだままだ。 「あの、先生」 高野は、はっとして、私を見た。 「えっ何?」 「ちょっと、こっち座ってください」 布団をぽすぽすと叩いて私の横に座るよう言うと、高野はぎょっとした。 .