高野先生の腕のなか




「……足、痛む?」


高野を見ると、ちらと私を見てきたようで、目が合ってしまった。


が、すぐ前を向き直す。


「歩かなければ、痛くないよ」


「そっか。無理しなければすぐ治るだろ」


微笑む高野の横顔を眺めていると、自然とその顔の下に視線が向いた。


「あれ?」


私はいつになく頓狂な声を出した。



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