高野先生の腕のなか




三木先生が退くと、高野が慌てた様子でカーテンを開いた。


髪が乱れている。そんなに急いでくれたのか。


毛布の端をきゅっと握る。


「三木先生、あの、様子は…?」


「意識もはっきりしてるし、打ち所は悪くないみたいよ。ちょっと頭にこぶができちゃったけど」


高野はあからさまにホッとして、改めて私と目を合わせた。



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