孝次はすっとしゃがみ…娘2人穂香ちゃんと真香ちゃんに…
「来いよ…抱っこしてやっからよ…」
静かに子供にはなしかける孝次。
2人が
孝次に抱きついていく…
「パパごめんなさい…うるさくして…ごめんなさい…」
「いいんだよ…わりぃ…オレもイライラしてて言い過ぎたんだよ…」
3人…親子の会話を聞きながらしばらく彼らを見つめていたが
あたしは
もうこの場を離れなきゃいけない。
売り場に向かって
そっと歩き出す…
奥さんは
別行動中かな…
たまたま今孝次が1人で子供の守りをしていた所だったんだね…きっと。
あなたは…もう…結婚してたのね…
奥さんが現れる前に
あたしは
消えよう…



