YONAGO-LOVE STORY【1】


「あんた孝次?」

あたしは思わず男にそう話しかけた。

向こうもあたしを見ながら…

グラサンをゆっくり外す…

『やっぱり孝次だ…

あたしを覚えてる?

久しぶりです!』

『オマエいずみか…?』


子供を怒り跳ばした直後だったから
表情が怖い…

また驚きも同時に隠せないその視線はあたしを一直線に見てくる…
じっと見てくる…

回りの客、通行する客は 各々に動きを止めてあたしたちをジローッと見てる。

孝次が怒鳴る!

「お前ら何見てんだよ!!オレらを見せモンにすんじゃねぇよ!!」

…変わってない
変わってないよあんた… 孝次…

その荒々しい言葉つき… オラオラな喋り、態度…
昔愛してた
紛れもなく
貴方でした…