櫻色~笑顔の素敵な君~


少し気まずい二人。

先に口を開いたのは俺。

「俺のファーストキス
日和に奪われちゃった」

と言うと日和は

「わたしも…」

そう呟いた日和の
頬はピンク色をしていた。

「日和、
ほっぺた
ピンク色だよ?」

と言うと日和は

「そう?
櫻くん見てるからかな!
櫻色だね!」

と笑いながら話す日和。

櫻色か…。

この時初めて
自分の名前が櫻で
よかったと思った。


花火が終わるまで
俺達は離れることなく
夜空を見上げていた。

日和の香りがする。

この匂いは
俺の心を癒してくれる。

花火大会も
終わり、佑樹たちと
合流する俺。

合流すると
近くのコンビニで
花火を買う俺達。

花火を買い、
川原に向かった。

手持ち花火を
もち嬉しそうな日和。

はしゃぐ
佳奈と佑樹。

すると
線香花火を
持って俺のところに
駆け寄る日和。