櫻色~笑顔の素敵な君~


「えーっと君、
名前なんて言うの?
席確認して来てあげるよ。」

こう言うとお前は
白い肌を少し赤らめて

「あっわたし
日和…黒崎日和です。」

黒崎日和って隣の席
だったよーな。

「黒崎さんね。黒崎さん
席こっちだよ、隣だね」

「ほ、ほんとですか?
すいませんわたし
緊張しちゃって」

と急いで
荷物を移動させる
日和、そして
次の瞬間!

ドサッ!!

テンパってしまった
日和は脚が鞄の紐に
引っ掛かって
豪快にコケてしまった。

「痛ーっ!もうなんで
わたしって、いつもこうなんだろ?」

と少し瞳を潤ませながら
俺のほうを向いて

「ごめんなさいっ!
すぐどきますから!」

「大丈夫だよ?ってか
脚すこし擦り向いてるよ?
保健室いこ?」

そう彼女に告げると
君は

「いえっ!これくらい
平気です
わたしよくこけるので
慣れてますから。」

とすこし
強がってみせる君。

でも俺は

「だめだって!
なんか僕も急がせて
しまったみたいで責任
感じてるしそれに女の子の
体に傷ついちゃったら
可哀想だから消毒だけ
しとこ?ねっ?」